平和ボケ

そこは、コゲラの楽園だった。
ちょっと寂れた遊歩道の節目節目にイノシシが入ってこれない様に鉄柵の扉が取り付けられているのだが、何だか無性にその扉の向こう側を見たくなったのだ。

ここは、さっきまで居た華やかな薔薇園から20分ほど山に入った辺りだ。
人工的に堰き止められて出来た池のようである。
ただ、この大きな岩の合間から見え隠れする青い水面が、おいで、おいでと手招くようで、、、

辺りは静かで、時折りアマツバメが水面すれすれに飛んでいく。
そして、そこに居るのは自分たちと甲羅干しをしている亀。
睡蓮が物悲しい雰囲気を醸し出す。

池を超えて、更に山道を進む。
ミツバツツジが美しい。
が、、、ここを過ぎた辺りから陽が陰り、そして湿気が顔や腕にまとわりついてくるのだった。
この後の出来事は、昨日の『今日の木工屋』のとおり。
間違っても一人で行ってはイケないと思った。
ひとたび足を止めてしまうと、もう動けなくなるような感覚、、、
そして、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきそうな気配、、、
目を閉じれば、金縛りに遭うような錯覚、、、
こんなときに陽が暮れようものなら、、、
何と心細いことか、、、
ふと、平和ボケしている自分に気が付く。
何の知識も持たずに好奇心だけで行動するのは止めようと、、、
きっと、こういう人間が遭難事故を起こすのだろうなぁ、、、
20数年前に買った『ミレーヌ・ファルメール』のアルバム
【Ainsi soit je...】からサン・コントルファソン
本日の1曲。
当時、『パトリシア・カース』のデビューアルバム【マドモアゼル・シャントゥ】の次に良く聴いていたCDだ。
どう言う訳か?フランスかぶれしていたのである。























































































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